オビラメの会発足11年目に当たる2006年は、ニセコでは4年ぶりとなる公開シンポ「イトウ復活大会議」(3月4日)で幕開け。カヌーイストの野田知佑さんをゲストに迎え、オビラメの会と地元行政機関とのコラボレーション(協働)をどう進めればいいのか、聴衆も交えて熱っぽい議論が展開されました。
活動の柱である「オビラメ復活30年計画(2001-2030)」に基づいたイトウ再導入は、2010年以降の本格的な再導入に向けて、尻別川産イトウの飼育・増殖に全精力を傾注。かたや、尻別川水系倶登山川水系の実験河川で人工孵化稚魚を初放流した2004年秋以降、追跡調査(モニタリング)を継続しており、2006年夏の捕獲調査では、20cmほどに立派に成長した若いイトウ(標識付き)が確認され、実験成功に向けて意を強くしています。

放流イトウ。野生状態でも順調に成長していることがモニタリングで明らかに。(7月) |

尻別川水系の放流河川で放流魚のモニタリング調査をする大光明会員 |
平行して、放流稚魚が成長して再遡上してくる2008年ごろをめどに、同水系に設置されている数カ所の落差工(ダム)をイトウが安全に通過できるような形状に改修してもらうよう地元・後志支庁長らに要望。担当部局と意見交換会を重ね、2007年度からの後志支庁「農村振興事業」として、5カ所のダムでの魚道増設工事着工にめどが立ったことは、オビラメの会と、再導入された尻別イトウにとって、とても大きな朗報です。
オビラメの会のこうした活動は、会員のみなさまの献身的なご協力はもちろん、地球環境基金、パタゴニア日本支社などからの経済的なご援助、北海道立水産孵化場や北海道工業大学などからの技術的・学術的なサポート、ニセコ町・倶知安町・後志支庁など地元自治体機関および地域住民のみなさまのご協力、メディア各社のご理解と報道によって支えられています。尻別川の野生イトウ個体群復元に向けて、引き続きご支援いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。